美しく暮らしたい

すべてを自らの手で作る暮らし

できることから

ひとつひとつ

「立 つ」

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疾風怒濤のごとき壮絶な引越しでした。初夏から秋にかけての長丁場。
特に最後の一週間は不眠不休と言っても過言ではありません。
そんななか大きなトラックで深夜に駆ける嫁の姿はなかなか逞しいものがありました。
草刈り機、チェーンソー、トラックに重機の操作。ガテン系から繊細な針仕事まで
広すぎる仕事の幅にしっかりとついて来てくれる嫁に感謝。

夫婦共に持てる気力体力の全てを使い果たしました。ようやく少しづつ回復し
仕事に向かう日々を過ごしています。今は理想の暮らしからは程遠い生活ですが
より高く遠くへ飛ぶための助走期間と考えたいです。

立つ鳥、駆ける獣。その直前に生きもの達が力漲らせる瞬間が好きです。






 
雑 記 09:52 -
「近 況」

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長く苦しかった引越しが一段落。PCがようやく使えるようになりました。

十年かけて集めてきた廃材や建築資材も含め、トラック7台分の荷物の大移動でした。
さらにそれらを収納する大きな納屋作りも、また仮住まいの古い家の修繕も、そして
住んでいた家周りの解体もと全てが同時進行で、急いても急いても遅々として進まず。
引渡しの期限があるため常に全速力での作業となり、精も根も尽き果てました。
しかも今は家の引渡しが済んだだけの状態で全ては中断されたまま。
冬を前にひとつひとつ片付けてゆかねばなりません。

暫くは倉庫兼作業場に仮住まい。一旦仕事に戻ります。
いろいろとお待たせしてしまっている方々、申し訳ありません。
どうかもう暫くお待ちください。
そしてご心配頂いた方々、ありがとうございます。なんとかやっています。





 
雑 記 09:50 -
「静 寂」

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最終自宅展示会 「禾本の丘へ」
かつてない盛り上がりのなか幕を閉じることが出来ました。ありがとうございました。

北海道から沖縄まで、本当に遠方より多くの方が駆けつけて下さいました。
会期中に2度も3度もみえた方も少なくありませんでした。
この家とこの場所での時間を慈しんで下さった全ての方に深く感謝したいと思います。

来る人皆が話題にしてくださったDM。最後に相応しいものをと月日を費やし
気持ちを込めて一通一通手作りしたものですが、想いというのは届くのですね。
情報を伝えるだけならもっと簡単な方法はいくつもある時代ですが
そこから置き去りにされてしまうものこそ、もっと大事にしていきたいと思うのです。
文字や記号だけでは伝えられないものがそこにはあり
時にそれは物事の芯の部分であったりするのです。

期間前から期間後もお手紙やメールを多数頂戴しております。
すぐにお返し出来ない失礼をお許しください。
本当に沢山のことが一度にドッと押し寄せ、頭と心がなかなか追いついていきません。

半月ぶりにこの家に戻ってきた静寂の中で、幸せだったあの日々のことをいま
少しづつ思い返しています。





 
雑 記 00:02 -
「文 旦」

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離れていても部屋に漂う仄かな南国の香り。
味もさることながら文旦は香りの果実ですね。すっかりその香りの虜に。

不意に高知から届いたのはまだ寒さの残る先月のことでした。
思えば今回の展示会への道のりは、初めてお会いした二年前からずっと
ギャラリーの石川さんに見守られながらの歩みだったような気がしています。

「未 草」の活動は多岐に渡り、自分達でも説明が難しく
こういう事を目指していたのかと真に理解してもらえるのはおそらく30年後。
少なくともその原型をお見せできるまでに12年の計を立てています。

今はまだ何者でもない「未 草」から何かを感じ取り
こうして何度も呼んでくださったり、折に触れて気にかけてくださる石川さんへの
感謝を将来、自分達は決して忘れてはならないと思っています。
そしてこれは今この時期の「未 草」を支えて下さっているお客さんにも
全く同じことが言えます。心から、ありがとうございます。

己で選んだ道とはいえ、本当に多くのことを自分でしていかなければならず
時に途方にくれます。もう若くないのか体調もブレーキをかけてきます。
必死に動けど全ては少しずつしか進まず、歯痒い思いは募るばかり。
けれど焦らず、地道にコツコツと積み上げてゆくしかありませんね。

「小さいことを重ねることこそが、とんでもないところに行く唯一つの道」
前人未踏の道をゆくイチロー選手の言葉に奮い立たせられます。






 
雑 記 10:23 -
「軸」


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時間が経ってしまいましたが「未草の日用品」展、無事に終了しました。
寒いなか足を運んでくださった方々、本当にありがとうございました。

ある一人の紳士が去り際にこんな言葉を残してくれました。
「今まで頂いたものが暮らしをとても豊かにしてくれています。ありがとう」と。
胸が詰まりました。

自分は美術のようなものも作りますが、自分の中の軸はあくまで
暮らしにまつわるものを作ることにあると思っています。
美や幸せは暮らしの細部に宿るもの。
洗練された百合の花の美しさにも惹かれますが、路傍に生える白詰草の花の可憐な
美しさにもまたとても強く惹かれるのです。 





 
雑 記 02:08 -
「未 年」

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新しき年。いよいよ今年、黒姫へ移住します。
「未 草」の始まりを未の年に迎えられることを嬉しく思います。

草原に暮らしたい―。幼い頃から草原に胸が高鳴りました。
変わることなく抱き続けてきた想いがようやく叶おうとしています。
生涯忘れえぬ一年となることでしょう。

人生をかけて取り組みたいことがあります。
覚悟を持ってその第一歩を踏み出します。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。





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雑 記 10:54 -
「小 道」


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緑の小道の世界を見事なまでに表現してくれたseakaleさん
手に取ると懐かしいような草の香りがふわっと漂うブーケやリース。
彼女の言葉どおり、野で摘んだ草花をそっと差し出しすような
そんな素敵な作品達で皆さんに大好評だった。






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寒い中、軋む扉を開くと珈琲カブくんの淹れる温かな飲物の香りに包まれる。
たったそれだけのことが(と言ったら語弊があるかもしれないが)
なぜか自分にとても深い安心感のようなものを与えてくれた。
彼の自然な姿勢がその場の空気を静かに作っていて、その心地良さが
香りと共に記憶に残っている。
本展に添い「果実」と「種実」と名付けられた柴田さんとのメニューも秀逸だった。


未草、seakaleさん珈琲カブくん、天然酵母パンとスコーンの柴田さん。
先の見えない行く手に時に迷いながらも、皆ひたむきに小さき道を歩んでいる。
二度と来ない駆け出しのこの時を大切に、一歩一歩ともに歩んでゆきたい。






 
雑 記 15:55 -
「週 末」


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いよいよ今週末から自宅展が始まります。最後の追い込みです。


それから地震のことで色々とご心配頂いております。ありがとうございます。

ずっと東京にいましたので自分達は大丈夫です。

現地で何か起きていなければ良いのですが。








雑 記 09:29 -
「巴 里」
 
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遠い異国の地に少しずつ、想いを馳せる人や場所が増えていく。
歳を重ねるって素敵なことだなと思う。

古きを残し、街も田舎も美しくあるフランスに憧れる。
しかしそれと同時に日本の良さや美しさもまたあらためて感じている。
日本がフランスに習うべきは自国のものへの誇りや、良い意味での
頑固さなのかもしれない。
京都が京都であり続けているのは、それをきちんと持っている
からなのだと思う。






雑 記 09:29 -
「背 中」

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池の畔にある小屋の煙突から週に2度ほど薄い煙が立ち昇る。
そのとき辺りはなんとも言えないパンの幸せな香りに包まれる。

小麦を育てることから始め、収穫したものを石臼で挽き、石釜と薪で焼く。
材料から自分で調達し、古い道具とやり方で時間をかけて丁寧に作る。
すべてが美しく、余計なものが削ぎ落とされた、確かで本物のもの作り。
自分がずっと憧れ続けているものが目の前にあった。感動した。

今はまだ思い描いている人生からは程遠いけれど、歳を重ねたいつか
こんなふうに信念を貫いて生き、こんなもの作りをしていたい。
粉まみれの背中がたまらなく眩しかった。






雑 記 00:55 -
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