美しく暮らしたい

すべてを自らの手で作る暮らし

できることから

ひとつひとつ

「床 板」 

 

185_12.jpg

 

 

 

 

報告できずに随分と経ってしまった春の自宅の解体。

 

床板を丁寧に剥がしてゆく。

電動工具を使い、壁際の床板を切って駄目にしてしまえば楽なのだが

一枚も無駄にしたくないので一手間かける。

 

 

 

 

 

185_10.jpg

 

 

 

 

床板の裏には「秋田 ブナ」の刻印。

愛着あるこの床板がブナだったことが本当に嬉しい。

その立ち姿、樹皮、木肌共にどこか女性を思わせ

群生する森の姿も繊細で美しく、とても好きな木だ。

 

白神山地のような大きなブナの森からやって来たのだろうか。

今出回っている「ブナ」は大体「ビーチ」という外国産のもの。

思い入れ抜きにしても貴重な材だ。新たに作る家でも大事に使いたい。

 

各部屋の床をそのまま再現できるよう、一枚ずつ記号と番号を記していった。

長い月日の中で刻み付けられた、人の暮らしが描く痕跡は

一枚の画そのものだと思うから。

 

 

 

 

185_15.jpg

 

 

 

 

 


kurohime_39.jpg

 

 

絹毛に白化粧された若葉もまた綺麗なブナ。

日本中のブナ林同様、黒姫のブナ林も既に失われてしまっている.

だから毎年少しづつ、自分の土地にブナを植え続けている。

 

 

 


 

 

住 処 12:15 -
「萌 芽」

kurohime_41.jpg



土地を流れる小川。
雪深く標高の高いこの辺りの山の目覚めは五月。
満開の山桜と辛夷の大木。水辺に群生する二輪草。
そして何より、森全体を包む霞のような早春の萌芽。
一年で最も美しく森が輝くとき。





 
黒 姫 15:51 -
「残 像」

Anjin_3.jpg





Anjin_4.jpg




ここから未 草が始まったとても思い入れの深い家。

随分と前に立ち退いたまま、家だけぽつんと残っていました。
しかしそれももうあと少しだけ。

初めて窓から中を覗いた時の胸の高鳴り。
一年かけて二人で修繕して始まった二人と二匹の幸せな日々。
美しい家が与えてくれた、美しい日々のたくさんの欠片たち。
一生大事にしてゆきたいです。

長い間に多くの方が遠方より訪ねて下さいました。
この家を愛して下さったすべての方々に感謝します。

今日から自らの手で解体。
最初に手をかける瞬間、万感の思い溢れ心揺れそうです。





185_7.jpg





 
住 処 12:25 -
「湖 水」

kurohime_36.jpg




kurohime_35.jpg




大正時代に外国人宣教師らが黒姫の野尻湖畔に別荘地を拓いた。

冬の野尻湖を一人で眺めていると、かつて湖水の国カナダから
この地にやって来た人達の心の内をふっと見た気がした。

静謐な湖に深い森、それらを抱く白き峰々を前に 
故郷の風景やそこに残す人達への望郷の念を抑えられなかったはず。
湖面に映る遠い過去の記憶や様々な想い。
時に穏やかに、時にさざ波を立てつつ
この湖面に心を重ね、時を忘れて眺めていたのだと思う。





 
黒 姫 13:14 -
「意 志」

kurohime_37.jpg





kurohime_38.jpg



満ちる息吹 響く鼓動


「われらに要るものは 銀河を包む透明な意志 巨きな力と熱である」
                                宮沢賢治





 
黒 姫 12:18 -
「岩 手」

iwate_2.jpg






iwate_1.jpg






koya.jpg





 
雑 記 12:37 -