美しく暮らしたい

すべてを自らの手で作る暮らし

できることから

ひとつひとつ

「漂 う」
 
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まだ薄暗い早朝。
庭の睡蓮鉢を覗くとそれが一面に浮いていた。
何の卵だろうとよくよく顔を近づけると
弾けた植物の実の残骸を発見。
なんと水面に蒔かれたヒツジグサの種だったのだ。

見たことのない不思議なその姿に思わず感動。
静かに美しく光り漂う種。
その姿はどことなく宇宙を感じさせた。


それは遠い記憶を蘇らせもした。
オーストラリアの島で真珠養殖の仕事をしていた時のこと。
浜辺に真珠貝の卵たちを孵化させる小さな研究所、
というよりは小さな小屋があった。
大きな水槽が並び、机には顕微鏡、
そして口数の少ない主が独り黙々と何かに取組んでいる、
そんな場所だった。

そこが好きで暇をみては時折出入りしていた。
ある日彼が見せたいものがあると言って、
部屋の明かりを全て消し、懐中電灯の光を水槽にそっと当てた。
そしてそれを覗き込むよう促した。

その時目にした光景を自分は一生忘れない。
漆黒の闇に輝く無数の生命の光。
音も時間もどこかへ消え去ったかのような
不思議な感覚に包まれ立ち尽くした。

 
あらゆる生命、地球、そして自分自身、
全ては繋がり漆黒の闇の中を時空を越えて漂っている。
自分の周りの存在に、自分の中に宇宙を意識し生きてゆくこと。
このことをヒトは忘れてはいけないのだと思う。
この意識の薄れと人類の過ちとには
深い関係がある気がしてならないから。





 
生 物 10:28 -
「鳥の巣」
 
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鳥の巣が好きだ。
とても美しいと思うから。



最近わが家の庭に足繁く通い、
巣作りの材料を調達してゆくコがいる。

拾い集めた材料を使ってもの作りする人間の脇で、
そのまた廃材を集めて巣作りをする小鳥。
なんだか可笑しい。
小さな仲間ともの作り。

最後の仕上げにと"高級素材"?
鳥の羽毛と犬の毛の塊をそっと落としておいてみたのだが
果たしてお気に召して持ち去ったかどうか。



かのブータンには電線を引くのを自ら拒んだ村がある。
その理由が「ツルの営巣地があるから」というから
世界も驚いた。

幸福の国の人々は静かに微笑みながら
本当に大切なものを頑に守り続けている。






生 物 01:08 -
「動物園」
 
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巣作りするカイツブリ。
何を隠そう、鳥の巣と巣作りしている鳥の姿フェチだ。
あの、材料を拾ってきては一刺し一刺ししてゆく姿と、
その造形物にたまらなく惹かれてしまう。






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戦時中に殺された、あの「ハナコ」の名を受け継ぐ
日本最長老の象。
過去にヒトを二人殺めてしまっている。
話せたら何を語るんだろう。






生 物 04:01 -
「繭」
 
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山叺の繭

いいデザインだなぁ、と思う。
見かけたら素通りできない。思わず手が伸びる。
触れずにはいられないかたち。

「叺」(かます)とは藁の袋のことだそう。
中に入るは米、芋、塩か石炭か。
たっぷり詰めた袋の紐をキュッと締めて。
山叺  
名前も好きだな。



生 物 19:38 -
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