美しく暮らしたい

すべてを自らの手で作る暮らし

できることから

ひとつひとつ

「DAMNATION」






米国では近年、不用なダムを撤去する方向へと舵を切り始めているそうだ。
新たな流れに希望を見た。

日本にはこの狭い国土に3000近いダムがひしめき合っているという。
河川の勾配のきつさや水害の多さは世界でも有数のもので、仕方のない部分もある。
しかし建設業にまつわる官民の癒着ぶりを示す事例は枚挙にいとまが無いのもまた事実。
全てにおいてクリアで正しい判断が下されてきたとは決して言えないだろう。
たとえ「正しかった」としても時代が変わり、事情が違ってきているところもある。
必要なダムも勿論あるだろうが、一つ一つ精査していくことには大きな意義があると思う。

荒瀬ダムの撤去は新たな歴史を作る画期的な出来事だった。
かつての他の事業同様、バラ色の未来を謳われて竣工された荒瀬ダム。
しかし後にダムの撤去を望んだのは他でもない地元の住民その人達だったそうだ。
逆に水害は増え、地域を支えていた自然資源も失い、衰退の一途を辿った半世紀だったという。
失われたものの大きさを身をもって知った人々の言葉はやはり重い。

気になるのはダム撤去についての目立った報道がほとんど見られなかったということ。
大型ダムの撤去は日本のみならずアジアでも初めてであるはずなのに
それが全くといっていいほど話題にされていないところに見えない意図を感じる。

経済偏重の近視的な視点、数字に囚われ過ぎた机上の論理、実在しない幻想にすがる時代
というようなものは、もういいかげん過去のものとしたい。
より視野の広い新たな時代の議論がこの国でもなされることを強く願う。



「DAMNATION」■ 
 

「荒瀬ダム撤去」■






 
地 球 10:59 -
「蜜 蜂」
 




世界でいま 蜜蜂たちが激減している。

養蜂への甘い幻想を打ち破るのには十分な内容だった。
スイスの山奥にて在来種の蜜蜂で昔ながらの養蜂をする老人の元へも
近くの谷から輸入蜜蜂がやって来て交雑を進め、病気を蔓延させる。
祖父の代から蜂を愛してきた人間が押し黙って蜂を焼却処分する姿に胸が痛んだ。

2000年代、大規模アーモンド栽培で「アーモンド・ゴールドラッシュ」とも呼ばれ
世界全体のアーモンドの8〜9割を産するようになったカリフォルニア。
うちにあるアーモンドの表示を見てみるとやはりカリフォルニア産だった。
だがそこには不気味なまでの不自然な「自然」の姿と、農薬・抗生物質等、
薬漬けの蜜蜂たちの姿があることを自分は全く知らなかった。
蜂蜜にしろアーモンドにしろ、ついつい安いものを手に取ってきた。
もっとアンテナをしっかりと張って現実を知らなければと強く思った。

今まで「住」に重きを置いて活動してきたが、移住して家が完成してからは
「食」についてもより真剣に取り組んでいくつもり。
見習いたい人達との出会いにも恵まれ、これから学びたいこともたくさんある。

暮らしにまつわるすべてを出来うる限り自らの手でこなしたい。
そこにはきっとたくさんの生きる喜びがある気がするから。
そしてそれをこの世界に少しでも多く呼び戻したいから。





 
地 球 18:27 -
「人 類」



人類も自然の一部であるのならば、
我々は何のために生み出され、どういう運命を背負った存在なのか…

時々、ヒトであることが悲しくなってしまう。





地 球 09:31 -
「吉 祥」
 
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夕の空の端っこに
小さな彩雲を見つけた。

何か良いことあるだろうか。






地 球 23:58 -
「去 る」
 
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晩夏の海にたゆたう小舟






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「ゆっくりと夏は閉じる 大きなくたびれた目を」



暮れる海を眺めていたらヘッセの詩が頭をよぎった。

夏が終わる…






地 球 17:45 -
「月 蝕」
 
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十年ぶりの月蝕。
庭に寝転がってしばし夜空を見上げる。

自分が宇宙空間に漂う存在だということを
あらためて実感。


皆がひとつの船に乗って暗黒の大海原を航海している。

このことを各々がもっとしっかりと認識すれば、
世界はもっとマシになるんじゃないかな。



あの月の一部を「歴史的遺産」とか「立ち入り禁止」
とか言って本気で「所有」しようとしている人達がいる。

馬鹿なんじゃないかと思う。






地 球 22:13 -
「龍の巣」

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             LAPUTA  







地 球 11:39 -
「二億年前の」

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初めて自分の手で採った化石。
珊瑚の痕跡をいくつも残す石。とても分かり難くて地味だけど。

東京のはずれにそびえる石灰岩の岩山。

二億年前
この辺りは青く澄んだ珊瑚の海の底だったのだ。

にわかには信じられないこの事実。
ヒトの時間軸を遥かに凌駕する地球の歩みに頭がくらくらする。

もし願いが一つ叶うとしたら時間を旅してみたい。
どんなに素敵な海が広がっていたんだろう…



地 球 12:32 -
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